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Miel des Jardins du Château de Malmaison

Jardin Château de Malmaison JP

マルメゾン城庭園

マルメゾンという名の起原は、この地方を襲撃していた侵略者ノルマン人の巣窟があったことに由来していると言われている。語源となるラテン語のMala domus「悪しき家」との表記が書物に最初に現われたのは1244年であるが、14世紀にはいると、領主領地マルメゾンと明記されたものが見つかっている。

1390年、ギヨーム・グデに土地が購入されたのち、1763年まで子孫に受け継がれたが、1737年から城は裕福な財界人に貸出されていた。

1799年4月21日、ナポレオン・ボナパルトの妻ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネがこの城を購入した。1800年から1802年に掛けては、城館はテュイルリー宮殿とともに執政政府時代の政府要衝となり、ナポレオン自身も1809年にジョゼフィーヌと離婚するまでたびたび滞在していた。

ナポレオンとの離婚後、ジョゼフィーヌは年500万フランの年金などと共にマルメゾンを自らの所有とし、以降はこの城はジョゼフィーヌの居館として1814年にロシア皇帝を迎えるなどしている。

ジョゼフィーヌの死後にマルメゾンを相続したのは、彼女の長男ウジェーヌ・ド・ボアルネであった。

普仏戦争後、マルメゾンの内部はプロイセン軍の掠奪を被り、城内は兵舎として使用された。1877年にフランス政府は不動産業者に庭園を売却、庭園の大部分はこの業者により分譲された。1896年、モロッコ系の富豪ダニエル・イッフラが城および6ヘクタールにまで縮小していた庭園を購入して修復し、これらは後に彼のナポレオン関連コレクションとともに政府に譲渡された。

現在、城の内部は国立博物館となっており、総裁政府時代から第一帝政時代までの内装を観ることができる。